宇宙の神秘!あまりにも巨大な太陽系惑星比較!
突然ですが、問題です。
私たちの住む日本の国。
北の果てから最南端まで、全長何kmあるでしょう?
答えは、直線距離でおよそ3000km。
これがどれほどの長さかというと
実は、月の直径の大きさに近いんです。
夜空に遠く輝く月。
その直径は約3400km。
ここで考えてみてください。
広大な海と大陸を抱える地球。
その中にぽつんと浮かぶ、小さな島国、日本。
それがあの月ほどの長さもあるなんて、
地球という星はなんて大きいのでしょう!
直径およそ12700km。
月の4倍にも及ぶ、母なる星・地球は、
宇宙の星々の中で、一体どれほどの大きさにあたるのでしょうか。
広い広い、宇宙のお話。
まずは、地球の属する天体の集団“太陽系“と、
そのスケールを順に比較してみましょう。
こんにちは。えむちゃんです。
今回は、宇宙の神秘!巨大な太陽系の惑星比較についてご紹介します。
水星(Mercury)
太陽系の惑星の中で最も小さく、
中心の太陽に最も近い惑星。
太陽系第一惑星、水星。
その直径は地球の0.38倍、
質量はわずか0.056倍しかありません。
一方で、太陽から受ける光や熱の量は
地球の7倍にも及びます。
そのため、昼間の温度は灼熱の400度、
夜には極寒の-160度にまで下がります。
水星の英名“Mercury”は、
ローマ神話に伝わる商人の守護神、
メルクリウス(Mercurius)に由来します。
メルクリウスは、ギリシャ神話においては
オリュンポス十二神の一柱ヘルメス(Hermes)という名で登場し、
足の速さと頭の回転の速さから
神々の伝令役も担っています。
水星は太陽系の惑星の中で
最も早く公転する星。
ゆえに、伝令役のその名が付けられたと言われています。
火星(Mars)
赤く輝く
太陽系第4惑星、火星。
その直径は地球の約0.53倍、
質量はわずか0.1倍程度。
色が赤く見えるのは、
表面に存在に大量の酸化鉄が含まれているためです。
火星には海がありませんが
地形は非常にダイナミックで、
エベレストの約3倍の高さを持つ
太陽系最大の火山、オリンポス山や、
深さ7km、幅最大200km、長さ4000kmの
太陽系最大規模の峡谷、
マリネリス峡谷などがあり、
また、地球と同様、
季節も存在すると言われています。
火星の英名”Mars”は
ローマ神話の戦と農耕の神
マルスに由来します。
ギリシャ神話においては
オリュンポス十二神の一柱
軍神アレスとして登場し、
真っ赤な火星の不気味な輝きが
血や戦火を連想させることから、
その名が付けられたと言われています。
金星(Venus)
太陽と月に次いで明るく輝く星。
太陽系第2惑星、金星。
その大きさは、
地球とほぼ同じの0.95倍。
地球に最も近い公道軌道を辿り、
太陽系において、大きさ、平均密度ともに
最も地球と似ている惑星です。
金星には、非常に分厚い
二酸化炭素の大気が存在します。
これにより強い温室効果が働き
表面温度は水星よりも高い、
460度にも昇ります。
空には硫酸の雲が広がり、
太陽光を遮断するため、
植物が育つことはできないと言われています。
金星の英名”Venus”は
ローマ神話における美と愛の女神
ヴィーナスに由来します。
ギリシャ神話に登場する
オリンポスの十二神の一柱、
美の女神アフロディテと同一視され、
煌々と光る金星の神秘的な美しさから
その名が付けられたと言われています。
地球(Earth)
青く美しく輝く
太陽系第3惑星、地球。
私たち人類を含め
多種多様な生き物を育んだ、母なる星。
その大きさは、直径1万2,756km。
私たちにとっては
果てしなく大きなこの地球も、
太陽系のなかでは四番目に小さい星。
やがては地球も小さな粒に見えるほど、
外には巨大な天体が数多く存在するのです。
海王星(Neptune)
太陽から最も離れた極寒の星。
太陽系第8惑星、海王星。
直径 約4万9千km、
地球の約3.88倍にあたる大きさと、
約17倍の質量を誇ります。
一方で、太陽系の最も外側を回る海王星には
届く太陽光もわずかで、
地球の900分の1ほどしかありません。
表面温度は、極寒の−220度。
しかしこの寒さのおかげで、
表層の大気にはメタンが保たれ、
太陽光の青い光を反射するため
海王星は特別美しい青色に輝くのです。
海王星の英名”Neptune”は
ローマ神話の海の神
ネプトゥヌスに由来します。
ギリシャ神話に登場する
オリュンポス十二神の一柱、
最高神ゼウスに次ぐ強力な力を持った神
ポセイドンと同一視され、
海王星の幻想的な群青の輝きから
その名が付けられたと言われています。
天王星(Uranus)
地球の約4倍の大きさを誇る、
太陽系第7惑星、天王星。
直径 約5万1千km。
質量は、地球の約15倍。
ガスや様々な氷からなる星で、
極めて高圧で高熱な星の地下深くでは
炭素と水素から大量のダイヤモンドの結晶が発生し、
大きくなると星の中心核の方へ
深く沈んでいくと考えられることから、
「ダイヤモンドの雨」が降り注ぐと表現されます。
これは天王星に限らず、
海王星でも同様に発生し、さらに宇宙では
各地で同様の現象が起きている可能性がある
とする論文が、2022年に発表されています。
天王星は、他の惑星と異なり、
近代になって発見された惑星でもあります。
1781年3月13日、イギリスの天文学者の
ウィリアム・ハーシェルによって観測され、
他の惑星と同様に、古代の神話から
神々の名を採用しようと
ギリシャ神話の天空の神にして
全宇宙を最初に統べた原初の神々の王、
ウラノス(Uranus)の名が付けられました。
土星(Saturn)
太陽系で2番目の大きさを誇る
太陽系第6惑星、土星。
地球の約9倍の大きさがありながら
質量は小さく、
密度は8分の1しかありません。
その軽さは水に入れたら浮かぶほど。
これは軽い水素やヘリウムなどで
構成されているためです。
土星の特徴とも言える大きな環は
小さな氷の粒が土星の周りを回転してできたもので、
厚さは数百mと非常に薄く、
しかし直径は数十万kmにも及びます。
土星の英名”Saturn”は
ローマ神話の農耕神
サトゥルヌス(Saturnus)に由来します。
ギリシャ神話に登場する
ティターン神族の長にして
ウラノスの次に全宇宙を統べた神々の王
クロノスと同一視され、
土星のくすんだ黄色い輝きが
土を連想させるためなど
名付けの背景は諸説言われます。
木星(Jupiter)
太陽系で最も大きな惑星。
太陽系第5惑星、木星。
その大きさは、地球の約11倍。
直径は約14万km、
質量は地球の約318倍に及びます。
美しい縞模様は、厚さ3000kmにもなる
アンモニアの雲からなり、
惑星の周りを公転する衛星の数は
太陽系の中で一番多いことが
2023年1月、最新の研究結果で判明しています。
木星の英名”Jupiter”は
ローマ神話の最高神ユピテルに由来します。
ギリシャ神話に登場する
オリュンポス十二神の一柱、
最高神ゼウスと同一視され、
悠然たる木星の姿から
その名が付けられたと言われています。
木星は、その名にふさわしく、
あまりに巨大。
地球が約1300個分、
すっぽりと入ってしまうほどの大きさです。
しかし、そんな木星をも超える
大きな星が、まだ一つ残されています。
太陽(Sun)
太陽系の中心に存在する恒星、太陽は
公転する8つの惑星を遥かに凌駕し、
木星の10倍もの大きさを誇ります。
直径は地球のおよそ109倍にあたる
約139万2000km。
質量は地球の約33万倍。
体積に至っては、地球の約130万倍。
言うなれば、仮に地球をビー玉とした時、
木星はハンドボール大、
太陽は直径約1.8mの大玉転がしの玉
ほどの大きさにもなります。
いつも空に遠く小さく拝める太陽が
如何に巨大な恒星であるかがお分かりでしょう。
太陽系外の天体の大きさ
太陽を中心に惑星の公転する太陽系。
その軌道の直径は
光の速さで3年かかる、およそ3光年にも及びます。
しかしながら、そんな太陽系も
天の川銀河の中では特に端の方、
中心から約3万光年も離れた場所に埋もれているのです。
これほど無数に星があれば、
太陽系の外にはもっと大きな天体も当然あるのでしょう。
太陽の大きさを軽々と上回る
太陽系外の怪物級の天体たちついては、
また、次のお話で。
不思議の絶えない宇宙。
2017年には、太陽系外の遥か遠くから
謎に包まれた奇妙な天体が
地球の近くにまで飛来しました。
不可能に近い確率で飛んできた
恒星間天体オウムアムア。
これまでの宇宙科学の常識が通用しない
明らかに異様で、ミステリアスな天体。
宇宙を旅する奇妙な天体!?
恒星間天体オウムアムアの正体については
こちらの記事でご紹介していますので、
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!