【後編】ついに解明したオーパーツ!?アンティキティラ島の機械!

「この知識が継承されていたなら、

産業革命は千年以上早まり、

いまごろ人類は

近くの星に到達していたはずだ。

 

20世紀を代表するイギリスのSF作家、

アーサー・チャールズ・クラーク

アンティキティラ島の機械の存在を知り、発した言葉です。

 

地中海にあるアンティキティラ島の海で、

水深約55mの海底に沈む沈没船から発見された、

ガラクタのような小さな機械。

 

前編でもご紹介した通り、

アンティキティラ島の機械」と名付けられた

その機械の重要性と複雑さは、

発見後、50年の年月が過ぎて、ようやく世界に知られるようになりました。

 

最新の技術を用いて調査を進めてゆく中で

次々と見つかる新事実に、研究者たちは頭を悩ませます。

 

なぜなら、紀元前1世紀頃に作られたその機械は、

当時の時代には到底そぐわないほどの

優れた技術によって作られていたのです。

 

機械表面に刻まれた、3000近くのギリシャ文字

15世紀の技術力に匹敵する、緻密な造りの歯車

天体の複雑な動きを完璧に計算する、天才的な機械構造

 

調査が進むにつれ、少しずつベールが剥がされていく

美しき謎のオーパーツ「アンティキティラ島の機械」。

 

一体誰が、いつ、どのような目的で

これほどまでに精巧な機械を作ったのでしょうか?

 

こんにちは。えむちゃんです。

今回は、“アンティキティラ島の機械”が作られた背景について

研究チームが導き出した仮説をご紹介します。

 

機械の仕組みや発見の経緯などについては、

前編で触れています。

 

ぜひ先にチェックしてみてくださいね!

→ https://mchan-nanafushigi.com/?p=266

 

スポンサーリンク

アンティキティラ島の機械はいつ頃作られたか?

太陽や月、その他惑星の動きを

正確に表す、アンティキティラ島の機械

 

研究チームは、

機械とともに沈没船から引き上げられた土器や、

機械が納められていた木箱片を

放射性炭素年代測定にかけることで、

アンティキティラ島の機械が作られたのは

今から約2100年前の、紀元前1世紀頃だということを特定しました。

 

当時のギリシャの状況は?

その当時、アンティキティラ島の属するギリシャは、

地中海の覇権を握っていた共和政ローマの

属国という立場にありました。(紀元前146)

 

ローマの政治家であり、また軍人でもある

ユリウス・カエサルが誕生し、

様々な遠征によって名声を上げ、

まさに独裁者として権力を集中させていた時代です。

 

当時の日本の状況は?

ちなみに、当時の日本はというと、

ちょうど弥生時代

 

木鍬や木鋤などを使って田を耕しだし、

朝鮮半島から初めて青銅器が伝わってきた頃にあたります。

 

そんな時代に、古代ギリシャでは

同じく青銅で「アンティキティラ島の機械」を作った

というのだから驚きです。

 

スポンサーリンク

誰が制作したのか?

それでは、圧倒的な頭脳と技術で

この機械を作り上げた人物とは、一体誰なのでしょう?

 

アンティキティラ島の機械を作るには、

天文学に関する専門的な知識と、

それらをわずか15cm程度の小さな機械で

正確に機能させる技術が必要だったことから、

名のある複数の技術者たちが

制作に携わったのではないかと考えられています。

 

古代最大の観測天文学者・ヒッパルコス

そして、その製作者のうちの一人ではないかと

推察されているのが

紀元前190年〜紀元前120年頃に生きた

古代ギリシャの天文学者ヒッパルコスです。

 

彼は、古代の天文学の体系を成立させ、

現代につながる46星座を決定した人物です。

 

ヒッパルコスが長年、天文観測を行なっていたロードス島という島は、

エーゲ海南部に位置し、

交易の重要拠点となると同時に、

天文学と数学の中心地でもありました。

 

驚くべきことに、当時の天文学というのは

現代の水準に非常に近いところまで発展していたと

考えられています。

 

そしてその分野の第一人者であったヒッパルコスの理論が、

アンティキティラ島の機械における

月の運行計算に用いられているのです。

彼が機械制作に関わっていても、なんら不思議ではありません。

 

最高の万能の知識人・ポセイドニオス

もう一人、ヒッパルコスの他にも

機械の製作に関わったと推測されている人物がいます。

ロードス島の政治家にして天文学者であるポセイドニオスです。

 

彼は、その時代における”最高の万能の知識人”であったとされ、

天文学の他にも、地理学、哲学、歴史学と

幅広い分野に精通していました。

 

ポセイドニオスは、紀元前95年、

ロードス島に移り住み、科学の研究で評判を得ます。

 

これがまさに、アンティキティラ島の機械が作られたとされる時期に

ピタリと重なるのです。

 

さらに、その当時、同じくロードス島に滞在していた

ローマ人の政治家兼、執筆家であるキケロという人物が、

自身の哲学対話集『国家論』に

とある記述を残しているのです・・・

 

最近、ある機械を

友人ポセイドニオスが作り上げた。

それは太陽と月、5つの惑星の動きを

回転によって再現する機械である・・・

 

この二人の天才が機械の製作に携わったのか?

はたまた、全く別の人物が作り上げたのか?

謎は未だ解明されていません。

 

さらに気になることには、

機械が海に沈んだその前後の時代に残る、いくつかの文献には、

「天体の動きを表す謎の機械」という存在が

実は複数登場しているのです。

 

また、アンティキティラ島の機械を復元した

現代の科学者は、

この機械が一度作られただけのものにしては、

あまりにも作りが洗練され過ぎている」と述べており、

過去にも同様の機械がいくつか存在していた可能性を示唆しています。

 

技術が進んでいなかった時代に、

なぜ精巧な機械を作ることができたのか?

 

同様の機械が複数個存在していたとしたら

それらは、一体どこに消えてしまったのか?

 

そして、最大の謎は、

これほどまでに進んでいた技術が

なぜ消えてしまったのか?

 

解明が進むほどに謎めく、

不思議なアンティキティラ島の機械

 

失われた古代の技術の謎が

明らかになる日は来るのでしょうか?

 

発見された場所や時代に全くそぐわない

謎の古代の出土品、オーパーツは

今回ご紹介した「アンティキティラ島の機械」のほかにも、

世界中に数多く存在しています。

 

1912年に発見されて以来、

100年以上経った今でも解き明かされていない

解読不能の古文書”ヴォイニッチ手稿”も、その一つ。

 

神秘的な未知の植物が描かれたその本が

最新のAI技術により調査された・・・というお話は、

概要欄に貼っておきますので

興味のある方は、ぜひ見てみてくださいね。

 

このチャンネルでは、世界に存在する

不思議や都市伝説、神話などをご紹介します。

 

この世の解明されていない謎に興味がある人は、

今すぐチャンネル登録と高評価をお願いします!

この記事をSNSでシェア!
スポンサーリンク

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!