人類の文明レベルは0.75!?想像を凌駕する宇宙文明レベルとは?

136億年という長い宇宙の歴史の中で、たくさんの星々が生まれ、そして消えていきました。

現在、宇宙に存在する銀河の数は2兆を超え、それぞれに数千億もの星を内包しています。

そして、その数多の星々の中には、私たち人類のような知的生命体の住む惑星が存在すると考えられています。

それでは、そうした知的生命体が宇宙のどこかに存在している、
もしくは、これまでに存在していた場合、
彼らの文明はどのぐらい発展しているのでしょうか?

こんにちは。えむちゃんです。
今回は、宇宙文明の発展レベルを示す
カルダシェフ・スケール”について
ご紹介します。

スポンサーリンク

宇宙文明の発展レベル“カルダシェフ・スケール”とは?

「地球外に知的生命体が存在するならば、彼らは私たちのような文明を築いているのか?」

未知なる地球外生命体。

SF映画などで頻繁に取り上げられるテーマですが、実はもうSFだけには止まらないのです。

1959年、科学雑誌『Nature(ネイチャー)』で、初めて地球外生命体に関する言及がなされて以降、学術的な面からも、その存在の探査は行われてきました。

5年後の1964年、ソ連の天文学者ニコライ・カルダシェフによって、
宇宙に存在しうる知的生命体の文明レベルを3つの進化段階で示す指標、“カルダシェフ・スケール”が考案されました。

カルダシェフは、
宇宙の文明レベルを分類する際、
その文明がどの程度のエネルギーを利用するのか?という“エネルギー利用量”に注目しました。

エネルギーをどのように取り出し、
どのように利用するのかが、
文明の発展度合いを見る一つの指標となるのです。

例えとして、私たち人類の発展の歴史を見てみましょう。

約50万年前、人類は火の使用により、
食生活や、外敵から身を守る術を発展させました。

この頃は狩猟や採集が中心であり、
活動領域はまだまだ限られたものでした。

その後、農耕が発展すると、
水車や風車などを作り出し、
水力・風力を利用するようになります。

ただし、エネルギーの消費量は非常に少なく、活動領域についても依然限られていました。

エネルギー消費量が急激に増加したのは、18世紀のこと。

産業革命により、
石炭”という資源を得たためです。

これにより人やモノの長距離移動が可能となり、活動領域も広がっていきました。

20世紀中頃になると、
石炭よりもエネルギー効率の良い“石油”が
主要なエネルギー源となり、エネルギーの消費量もさらに急速に増加しています。

やがて文明の発展に伴い、人類の活動領域は、宇宙へと進出しました。

このように、文明の発展の裏では、人類は様々な資源を確保し、膨大なエネルギーを生産し、そして適切な材料・部品への加工を行い、その活動領域を拡張してきました。

これらを根拠に、カルダシェフは、
エネルギー利用量の多い文明」を「高度な文明」とする発展レベル “カルダシェフ・スケール”の分類を行なったのです。

宇宙文明の発展レベル

その後、時が経ち、カルダシェフ・スケールは、様々な研究者たちにより修正・拡張が繰り返され、現在、宇宙文明のレベルは主に次の4つに分類されました。

<タイプ1>

タイプ1 : 惑星の全エネルギーが利用可能 タイプ2 : 惑星系の全エネルギーが利用可能 タイプ3 : 銀河系の全エネルギーが利用可能 タイプ4 : 銀河団の全エネルギーが利用可能

タイプ1の文明は、
自分の惑星の全てのエネルギーを
利用することができるレベル
です。

これは、その惑星の全てを手中に収めている状態。

自分たちの惑星の環境や地形を好きなように変化させ、地上に降り注ぐ太陽などの恒星のエネルギーや、化学燃料などの地下資源などを余すことなく利用できている文明を指します。

ちなみに、地球に住む私たち人類の現在の文明レベルは、タイプ1にも満たない0.75

今のペースで進めば、数百年ほどでようやくタイプ1に達するレベルだと言われています。

タイプ1に達した文明が
次に向かうのは、宇宙です。

他の惑星にまで活動領域を広げ、
タイプ2の文明を目指します。

<タイプ2>

タイプ2の文明は、
自分の惑星系の全てのエネルギーを
利用することができるレベル
です。

他の惑星にまで進出した文明は、そこに基地などを建設し、開発を進めるでしょう。

そして、その惑星の大気や地形を変化させ、完全に自分たちの星にしていきます。

多くの惑星を手中に収めた文明は、
惑星間の通信に必要となる莫大なエネルギーを、太陽のような恒星から直接取り出そうと考えるかもしれません。

そうなると、
恒星を卵の殻のようにすっぽりと覆い、
その星のエネルギーを全て利用可能とする
夢の人工構造物“ダイソン球”の建設も現実のものとなります。

<タイプ3>

惑星系を支配したタイプ2の文明から
遥か先に進んだ文明がタイプ3のレベルです。

この時になると、
自分の属する銀河系全体のエネルギーが
利用できるレベル
になっています。

銀河を横断し、多くの星を植民地化していることでしょう。

ちなみに、文明のタイプが1つでも変わると、その差は桁違いになります。

それは、蟻塚に住む蟻と
現代に生きる人間の差のようなもの。

上位の文明が、
どのような技術を持っているのか?
何を考え、行動しているのか?

文明レベルが0.75の我々人類にとっては
想像すら困難です。

タイプ2の文明にとっては、
人類が作った都市なども蟻塚と同じように
自然と作られる構造物として認識されているかもしれません。

また、タイプ3の文明にとっては
人類など観察する対象にすら
なっていないのかもしれません。

<タイプ4>

研究者の中には、
タイプ3よりも高次元な文明がある
と主張する人もいます。

タイプ4の文明では
複数の銀河系の全てのエネルギーを利用し、さらに上を行くならば、宇宙全体のエネルギーが利用可能なレベルだといいます。

彼らは、或いは宇宙を創造した存在なのかもしれない・・・と。

スポンサーリンク

現実的な可能性は?

タイプ4の他にも、さらに
上位のレベルがあるとも噂されます。

しかし、それらはSFの領域だろうと言われ、実際に私たちの住む銀河周辺に
タイプ3以上の文明が存在する可能性は極めて低いと考えられています。

現在・過去を含め、
彼らほどの進んだ文明があれば、
その影響力が何かしらの形で残り、
地球から観測できるはずだからです。

ただし、タイプ1.5~2.5の文明は存在する可能性があると言われています。

彼らは今まさに、自分たち以外の知的生命体を探している最中なのか?

もしくは進んだ文明は、他の星へ進出すること自体しないのでしょうか?

この地球も、既に彼らに見つけられていて、私たちはこっそり観察されているのかもしれません。

果てしなく広大で、その長い歴史は、
私たち人間には気が遠くなるほど。

そんな宇宙ですから、きっとあちこちで
様々な形の文明が築かれているのでしょうね。

未知なる宇宙に想いを馳せるのは、
実にワクワクしますね!

ところで、あなたは今までに
こんなことを考えたことはありませんか?

「宇宙の果てには一体何があるのだろう?
そこからはどんな景色が見えるのだろう?」

途方もない不思議に包まれて、
眠れない夜を過ごした方もいるでしょう。

では、そんな疑問を
現代科学で解き明かせる限界まで
深く探ってみましょう。

想像を超える”宇宙の果ての謎”については、こちらの記事でご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね。

→ 『宇宙の果てには何がある!?想像を絶する宇宙の大きさの謎!

この記事をSNSでシェア!
スポンサーリンク

コメントする

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

error: Content is protected !!