パラレルワールドから来た男!?存在しない国からの旅行者の謎!

パラレルワールド

そこは私たちのいる世界とは
似て非なる世界。

過去のある時を境に分岐し
存在する並行世界。

かつてパラレルワールドの住人と思われる
ある一人の男が、私たちの住む世界に突如として現れました。

身なりの綺麗なその男は
普段と変わらないという様子で
羽田空港に降り立ちます。

謎の国のパスポートを持って・・・

こんにちは。えむちゃんです。

今回は、存在しない国からやってきた
奇妙な男の事件
をご紹介します。

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存在しない国から来た男

事件のはじまり

その奇妙な事件は
1954年、日本の羽田空港で起きました。

空港に降り立った一人の男。

彼はフランス語訛りの流暢な日本語を話す
ビジネスマン風の男性でした。

男はパスポートも身分証明書も持っており
一見すると、普通の旅行者と何も変わらない様子でした。

しかし、彼のパスポートを見た入国管理官は、その目を疑います。

なんと、彼のパスポートは、
トレド王国”という存在しないはずの国のものだったのです。

彼がその不審なパスポートを提示したのは
明らかに奇妙なことでした。

なぜなら、パスポートを偽造して入国しようとしても、
実際に使用されている本物のパスポートに
寄せて作らなければ意味がないからです。

存在すらしない国名のパスポートなど、「逮捕してくれ」と言っているようなもの。

それは彼にとって、何もメリットはないはずなのです。

さらにパスポートだけでなく、
男の持っていた運転免許証も、謎のトレド王国によって発行されたものでした。

入国管理官は困惑し、男の入国を拒否します。

しかし、この状況に誰よりも戸惑ったのは、彼自身でした。

男の証言① トレド王国のパスポート

男は別室に案内されると、
自分が仕事で東京へ来たこと、
これまでに何度も東京を訪れたことがあるということを必死に説明しました。

確かに、彼のパスポートには
過去に日本へ入国した際の本物のスタンプが押されています。

さらに男は、トレド王国は1000年以上続く歴史ある国だと主張しました。

入国管理官たちはますます頭を悩ませました。

男の証言② 世界地図

そこで今度は世界地図を見せて、
「トレド王国という国がどこに位置するのか?」と男に問いました。

世界地図を見回した男は、
トレド王国が地図に載っていないことに
戸惑いました。

そして、スペインとフランスに挟まれた
小さな国・アンドラ公国周辺を指差し、
「本来、ここにあるはずだ」と呟きました。

その後も様々な質問を投げかけますが、
一向に埒が明きません。

やがて男は
長時間の拘束に憔悴しきってしまい、
その日は警備員の付き添いのもと
ホテルに宿泊させることとなりました。

入国管理官に案内され、
男はホテルへと向かいます。

夕食を済ませた男は部屋に戻り、
部屋の外では二人の警備員が夜通し見張りをしました。

密室からの失踪

翌朝、入国管理官が
男の部屋をノックします。

ところが、部屋の中からは
何の返事もありません。

不審に思った管理官がホテルの合鍵を使い
部屋の中に入ると、
男の姿も、彼が持っていた荷物も全て、
綺麗さっぱりとなくなっていたのです。

男が泊まっていたのは、
通りから数階上にある部屋で、
窓の外から逃げられるような構造をしておらず、
そもそも窓を開けた形跡自体、一切ありません。

唯一の出口は、二人の警備員が夜通し見張りをしていたため、その部屋から出て行くことは不可能なはずです。

その後も捜索が行われますが、
結局、男を見つけることはできませんでした。

存在しない国からきた謎の男は
密室状態の部屋から、たった一つの痕跡も残さず忽然と姿を消してしまったのです。

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事件の真相とは?

海外でも広く知られる、奇妙な事件。

真偽は定かではありませんが、一説には
この騒動の6年後、1960年に起きたとある事件が元になっているのではないか?と言われています。

1960年1月、ジョン・アレン・K・ジーグラスと名乗る男が、詐欺罪により日本で逮捕されました。

彼は、1959 年10月に日本に入国し、
その3ヶ月後、偽造小切手で現金を詐取したのです。

ジーグラスは自らを
ネグシ・ハベシ国の大使”であり、
アメリカの諜報員だと主張しました。

調査に当たった警視庁公安部が問い詰めると、彼の国はエチオピアの南に位置するとして、雑誌サイズの大きなパスポートを提示しました。

しかし、照会の結果、
パスポートは偽造されたものであり、
彼の証言は事実無根であると判明。

結局、国籍不詳のジーグラスは国外退去処分となり、日本に入国した際の最終寄港地であった香港へと送還されました。

その後、彼の行方は不明となりましたが、
当時の日本の新聞では、全てが謎に包まれていたことから、“ミステリー・マン”と呼ばれ、世間を賑わせました。

謎の国からやってきた男の奇妙な事件は
ジョン・アレン・K・ジーグラスの事件
元になったフィクションなのか?

はたまた、私たちの住む世界と
似て非なる世界、パラレルワールドから
迷い込んでしまったのか?

その真相は謎に包まれています。

不思議に満ちたこの世界で、
あなたも、ふとした瞬間に
パラレルワールドへと迷い込まないように
お気を付けくださいね。

・・・いえ、

もしかすると、この世界はすでに
あなたがいつかの昔に迷いこんでしまった異世界なのかも・・・

さて、今回の事例のように
人は時として、信じ難い現象に遭遇します。

たとえば、時空を超えるタイムトラベル

世界には、時を超えてきたとしか考えられないような奇妙な事例が複数存在します。

意図的に、或いは偶発的に時間を旅した人々の伝説の数々。

タイムトラベルを経験した人々の奇妙な4つの事例については、こちらの記事でご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

→ 『実在したタイムトラベラーたち!?謎に包まれた4つの事件

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