歴史上実在した!人類最強の戦士5選!

歴史に名を刻む、誇り高き戦士たち。

ここに挙げるは、
国も時代も立場も異なる、五人の英雄

古代王族、皇帝、騎士、武人、剣豪。

彼らを最強たらしめる伝説の数々に
あなたは目を見張ることでしょう。

こんにちは。えむちゃんです。

今回は、歴史上実在した人類最強の5人の戦士をご紹介します。

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レオニダス1世 / スパルタ (紀元前540年-480年)

その男、勇明を馳せる伝説の王。

古代ギリシャの誇った史上最強の軍隊、
死をも恐れぬスパルタ兵を率いた
アギス朝スパルタ王、レオニダス1世

彼こそ、最強の座に相応しい。

紀元前480年、
テルモピュライの戦いが勃発すると、
レオニダスは20万人を超える
ペルシア軍を相手に
たった300人のスパルタ兵と
7000人のギリシア連合軍だけを率いて
戦場に挑みました。

圧倒的に数で劣るスパルタ軍は
互角以上に渡り合い、
3日の間激闘が続きました。

ところが、敵国の内通者が
ギリシア連合軍の背後に回る迂回ルートを
ペルシア側に伝えたことで、状況は一転、
窮地に追い込まれてしまいます。

ギリシア連合軍が撤退する中、
レオニダス率いるスパルタ軍は
戦場に留まり、命の限り戦いました。

槍が折れれば、剣で戦い、
剣が折れれば、素手で戦い、
驚異的な強さで対抗しますが

最終的にはペルシア軍が
遠距離から矢の雨を降らせ、
レオニダスと300人のスパルタ軍は
全滅してしまうのです。

それでも、ペルシア軍に
2万人以上もの戦死者を出したのですから
彼らの奮闘は相当なものでした。

壮絶な戦いから1年、
レオニダスの意思を継いだスパルタ軍は、
ペルシア全軍と戦うことを決め、
プラタイアの戦いにおいて、
たった1万のスパルタ軍で
30万ものペルシア全軍を打ち倒し、
雪辱を果たしたのでした。

コンモドゥス / ローマ皇帝 (161年-192年) 

その男、血塗られた剣闘士皇帝。

百の兵を12度打ち倒せし、左利きの戦士。

哀しみのローマ皇帝、コンモドゥス

彼こそ、最強の座に相応しい。

父は第16代ローマ皇帝マルクス・アウレリウス

母は第15代皇帝アントニウス・ピウスの長女。

そんな二人の間に生まれた
コンモドゥスは、歴代皇帝の中でも
屈指の良家の子でした。

西暦166年、わずか5歳にして
弟とともに帝位の継承者となり、
11歳の頃には戦争に出陣。

その後も父の熱心な教育と後押しにより、
軍指揮官や政務官、護民官を次々と任され、

そして病で亡くなった父の後を継ぎ
18歳のコンモドゥスは、
戦場で第17代ローマ皇帝に即位します。

若い皇帝は長く続く戦争を快く思わず、
敵の蛮族を追いつめたのち
講和をもちかけ、いち早く終結させました。

この判断を
利己的だとする批判もありますが、
軍資金などの徴収や戦争被害に苦しむ
ローマ市民への配慮のもとの決断
とする見方もあり、誠実な姿勢も窺えます。

そんな彼の在位した時代、
ローマ帝国の黄金期はすでに終焉を迎えていました。

周辺民族との軍事的紛争が減っていく代わりに陰謀が蔓延るようになり、
コンモドゥスは次第に貴族たちの堕落した生活に毒されていきます。

そんな中、事件は起こりました。

野心的な姉・ルキッラが、
皇帝の座を奪おうと
弟・コンモドゥスの暗殺を図ったのです。

結果的に計画は失敗したものの、
家族による裏切りは
コンモドゥスの心を破壊し、
次第に暴走が始まります。

皇帝でありながら遊びと剣術に没頭し、
コロッセオに赴いては自ら剣を振るって
残忍なショーを楽しむ日々。

しまいには皇帝の衣装を脱ぎ捨て
狼の毛皮に身を包み、
自らを英雄ヘラクレスの化身と名乗るようになります。

実際、彼の剣闘士としての実力は本物で、
槍を投げて数十頭の豹を一度も外さずに射殺したり、
全力で走り回るダチョウの額を
弓矢で打ち抜いた
とする逸話も残されています。

それでも、独裁的な政治には誰もが呆れ果てていました。

そして、大勢の貴族や側近たちを
次々と処刑する様子に
身の危険を感じた元老院や重臣たちが、
二度目の暗殺計画を企てるのです。

用意された毒入りワインに手をつけ
一気に飲み干したコンモドゥスは、
突然、毒に気がつきワインを吐き出しました。

控えていた剣闘士が慌てて襲いかかり、
コンモドゥスは毒が回った体で
力の限り抵抗するも、
192年、31歳で無念の死を遂げました。

ウィリアム・マーシャル / 騎士 (1136年-1219年)

その男、向かうところ敵なし。

ただの一度も負けを許さない、無敗の騎士。

イギリス王家に仕えた至高の軍務伯、
ウィリアム・マーシャル

彼こそ、最強の座に相応しい。

時は12世紀。

イングランドの小さな地主の家に
次男として生まれたウィリアムは、
のちに騎士の才覚が認められるまで不遇の時代を過ごしました。

スティーブン王が統治した
無政府時代の内乱に巻き込まれると
父の寝返りにより8歳で王家に人質に取られ、

さらに父が休戦の約束を破ったことで、縛り首の危機に瀕します。

ところが父は好きにしろと息子を見捨て、
哀れんだ国王に命を許してもらいます。

のちに富を得た父のもとに戻されるも、
役職や土地、財産はすべて長男である
異母兄に相続され、

次男のウィリアムは自立すべく、
騎士を目指して12歳の頃から
厳しい修行に身を投じました。

そして24歳の頃、
晴れて騎士となりますが、
お金がなかったウィリアムは
騎士の技量を競う馬上槍試合に出場します。

この試合は
時に死人の出る非常に危険なもので、
ただし勝利すれば収入は大きく、
武具や馬を奪ったり、相手を捕虜にして
身代金を取ることもできました。

ウィリアムはフランスの騎手と手を組んで
500以上の試合を無敗でこなし、
わずか10ヶ月で103人もの捕虜を取って、財を成しました。

ウィリアムはまた、誰もが認める人格者でもありました。

生涯五人の王に仕えて王国に影響を与え、
軍務伯としての彼の呼びかけには
反乱者や敵国の王すらも信用を示すほどでした。

深い教養に、優れた騎士道。

悲運の幼少期を乗り越え、
努力して手に入れた騎士としての圧倒的な強さ。

70歳を超えてもなお戦場で先陣を切り、
1219年に亡くなるその時まで、
現役で活躍したといいます。

呂布 / 中国後漢末期の武将 (?-199年)

その男、血気盛んな豪傑。

人並外れた強さは虎の如く。
戦地を駆けめぐり、赤兎馬を乗り回す。

中華最強の武人、呂布(りょふ)。

彼こそ、最強の座に相応しい。

常人離れした腕力に
抜群の弓術と馬術の腕を持ち、
一日千里を走る愛馬・赤兎馬に跨って
戦場を駆けたとされる呂布。

歴史書『三国志』には、
彼の勇猛な姿がありありと描かれています。

三国志の中でも圧倒的な強さを誇る武将
張飛・劉備・関羽

呂布はこの三人を同時に相手取っても
一歩も引くことなく、
攻撃をしのぎ弾き返したといいます。

また、100万もの山賊や罪人を率いる
頭領・張燕と戦った際には、

1万の精鋭と数千の騎馬を相手に
呂布はたった数十騎で挑み、

一日に何度も突撃を繰り返しては
次々と敵を打ち取り、

数十日後には散り散りの撤退に追いやった
とされています。

このように、戦場において
間違いなく“最強”であった呂布ですが、

一方で、
数々の裏切りを働いたことから、
『三国志』をまとめた歴史家・
陳寿には、このように評されています。

虎のような強さを持つが
優れた策は無く、軽はずみで狡猾。

裏切りを繰り返し、
利益だけしか眼中になかった。

歴史上、彼のような人物が
破滅しなかったためしはない

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塚原卜伝 / 戦国時代の剣豪 (1489年-1571年)

その男、武勲の誉れ高い剣豪。

戦乱の世に君臨し
刀傷ひとつなく無敗を誇った
伝説の剣客、塚原卜伝

彼こそ、最強の座に相応しい。

生涯、戦場に立った回数は37回。

うち22回は敵と刃を交わし、
数多の敵を殺め、その活躍ぶりから
剣聖“と謳われました。

1489年、卜伝は
常陸国、現在の茨城県の名家・
卜部吉川家(うらべよしかわけ)に生まれます。

幼いうちから、家伝の剣術
鹿島七流(かしましちりゅう)の一つである
鹿島中古流を伝承され、剣の腕を磨き、

さらに養子として家を出された先では
天真正伝香取神道流(てんしんしょうでんかとりしんとうりゅう)を学んで、
やがて武人の道を歩むようになりました。

卜伝は剣の道を探すため
人生で3度、通算39年にもわたり
日本各地を巡る廻国修行に出ました。

1度目の旅では、

真剣での試合を19回、戦場には37回赴き

弓矢による6箇所の傷を除いて
一太刀も浴びることなく
無傷の勝利を収め、

およそ212人もの敵を討ち取った

とされます。

旅を終えた卜伝は
鹿島神宮にて千日参籠に入り、
そこで悟りを開いて、秘技”一の太刀”を習得。

この時「卜伝」の名を名乗るようになり、
また2回目、3回目と旅に出ました。

3回目の廻国修行を終えたころには
卜伝はもう78歳。

鹿島に戻り、その後
83歳で亡くなるまでの間、
弟子たちに稽古をつける日々を送ったといいます。

名だたる最強の戦士たち。

彼らの輝かしい武功は、
時が経ちなお色褪せることはありません。

さて、英雄の伝説にはえてして
名剣の伝説もつきものです。

世界を揺るがす伝説の7つの刀剣
については、
こちらでご紹介していますので、
ぜひチェックしてみてくださいね!

→ 『世界を揺るがす!伝説の刀剣7選!

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