【人類全史】人類誕生後、700万年間で起こった驚きの出来事!人類の進化と発展の歴史
あなたは、人類がいつ誕生したのかを
知っていますか?
技術が発展し、
あらゆる事実に触れることが叶う現代。
しかし、多くの人は
我々人類の歴史についてを詳しく知りません。
それもそのはず。
考古学とは、
一つの小さな痕跡が発見されるごとに
これまでの常識が大きく覆る分野。
あなたがかつて学んだ人類進化の常識も、
気づけば更新されているのです。
現時点で言われる最新の研究結果。
遠い祖先の歩んできた道のりを
ここで今一度、振り返ってみませんか。
こんにちは。えむちゃんです。
今回は、700万年の間に起きた
人類の進化と発展の歴史をご紹介します。
700万年前:サヘラントロプス・チャデンシス
最古の人類と言われる生物は
およそ700万年前のアフリカ大陸に出現します。
サヘラントロプス・チャデンシス。
その名の表すは、「チャドの国のサヘルの人」。
ヒトとチンパンジーが分岐した時点の状態に
最も近い種族です。
小さい頭に、細かな歯。
短い顔の上部に張り出した、
ひさしのような隆起(眼窩上隆起)。
それらは、これまでの類人猿には無い特徴でした。
彼らは、その骨格から
直立二足歩行をしていた可能性も高く、
ただし、足や足跡の化石が見つかっていないため
明確には分かっていません。
440万年前:アルディピテクス・ラミドゥス
二足歩行の痕跡が確認されている中で
最古の人類は、
およそ440万年前に誕生した種族、
アルディピテクス・ラミドゥスです。
その意味を、
「人類進化の根本にあたる、尾のない地上の猿」。
全身の骨格を残した綺麗な化石の発見は
研究者たちに衝撃を与えました。
主に木の上で生活し、
地上に降りることはあっても動きは遅く、
肉食獣に捕食されれば骨はバラバラ。
たとえ死体が食べられずに
そのまま腐敗したとしても、
埋葬されることがないため
骨は風化し、そのかけらが見つかることすら稀なのです。
アルディピテクス・ラミドゥスの
奇跡的な全身骨格の発見は
彼らが直立二足歩行をしていたことを証明しました。
両手が自由に使えるようになったことで
人類は厳しい自然の中、生き残れたのでしょう。
この研究結果が論文として発表されたのは、
2009年のこと。
歴史は刻一刻と更新されています。
370万年前:アウストラロピテクス・アファレンシス
人類が地上生活に適応したのは
370万年前のこと。
アフリカ大陸に出現した
“アファールの南の猿人”、
アウストラロピテクス・アファレンシス。
身長は1m程度。
大型の肉食獣に太刀打ちできない彼らは
虫や草の根を食べて暮らし、
複数の家族で集まって集団行動をしていました。
地上生活とはいえど
直立姿勢を保つのはまだまだ苦手で、
木の枝にも頻繁にぶら下がり
樹上生活の名残を残していたことがわかっています。
240万年前:ホモ・ハビリス
そこから約130万年の時が経った
およそ240万年前、
最初期のヒト属、ホモ・ハビリスが誕生します。
「器用なヒト」を意味するその新種の生物は
しかし一説には、まだ猿人の段階であるとも言われています。
小柄な体に対して腕が長く、
脳は現代の人類の半分ほどの容量を持ち、
肉食獣が喰い残した獲物の骨髄などを食べて暮らしていました。
そうして100万年もの間を存続する中で
彼らは石器を発明し、道具を扱い始めたのです。
180万年前:ホモ・エレクトス
およそ180万年前には、
狩りをする人類ホモ・エレクトスが誕生。
「直立したヒト」を意味する
彼らの足の骨格は現代的で、
さらに体の熱を上手く逃せるようになったことで
長距離を走れるようになります。
集団で獲物を追いかけ、
疲れたところを槍などで狩る。
栄養豊富な肉を得られるようになり、
脳が急速に発達しました。
人類に大きな変革をもたらした
「火の発見」の時期は
はっきりとわかっていませんが、
少なくともホモ・エレクトスは、
150万年前ごろまでには
火を起こすことができていたといわれています。
その後、彼らの子孫にあたる
ホモ・ハイデルベルゲンシスという種が
数十万年にわたってアフリカとヨーロッパで繁栄。
高い言語能力と、より高度な道具を駆使して
複雑な狩りを行うようになります。
20万年前:ネアンデルタール人&ホモ・サピエンスの出現
およそ20万年前になると、
私たちの耳に親しいネアンデルタール人が
ユーラシア大陸で繁栄しました。
約80万年〜30万年前に
ホモ・ハイデルベルゲンシスから分岐したとされていますが、
明確な誕生時期は未だ不明です。
その多くは洞窟に住み、
死者を埋葬する習慣があったために
数多くの骨片が発見されています。
ネアンデルタール人の体は
厳しい気候環境に適応し、
がっしりとした体格をしていたために
鹿などの大型動物も至近距離で狩ることができたといいます。
さて、この同時期に
アフリカで誕生した新種の人類。
それこそが私たちの祖先、“知恵のあるヒト”
ホモ・サピエンスです。
彼らは約16万年から10万年前頃までに
アフリカからユーラシア大陸へと
広く移動していきます。
7万年前:認知革命
そしておよそ7万年前に起きた
ホモ・サピエンスの認知革命。
それはのちに人類が文明を得る
きっかけと言える出来事でした。
新たな言語を使いこなし、
複雑な意思疎通によりコミュニケーションは安定化。
一説には、
遺伝子の突然変異で脳の配線が一変し、
認知的能力が飛躍的に上がったためと言われています。
目の前の事象から架空のものまで
あらゆることを共有し合えるようになったことで
原始の宗教が誕生し、
集団で一つのものを信じることで
団結力も向上しました。
4万5000年前:ホモ・サピエンスとネアンデルタール人の遭遇
約4万5000年前、
勢力を広げるホモ・サピエンスは
別の人類、ネアンデルタール人に遭遇します。
彼らは共存し、文化的な交流を行いました。
その結果、血が混ざり合い、
現在ヨーロッパやアジアに住む人々には
ネアンデルタール人のDNAが数%も
受け継がれているといわれています。
4万年前:ネアンデルタール人の絶滅
ところがおよそ4万年前、
ネアンデルタール人は絶滅してしまいます。
その理由について、一説には
現在のイタリア周辺で起きた
複数の火山噴火により
ヨーロッパ大陸全体が
食糧不足に陥ったためと言われています。
一方で、彼らよりも身体能力の劣る
ホモ・サピエンスは、
道具の発明により狩猟技術を格段に上げ、
苦しい中を生き抜いていました。
1万2000年前:農業革命
最後の氷河期が終わりを迎え、
気候も安定した約1万2000年前。
長く狩猟採集を行ってきたホモ・サピエンスは、
やがて農耕生活へと移行していきます。
農業革命です。
種を蒔いて育てることで
食料を安定的に確保できることに気づき、
野生動物も家畜化して、生活は一変。
こうして彼らは、
一つの地で永続的に定住し始めるのです。
5000年前:文明の誕生
人類は小さな村で数を増やしながら発展し、
やがて大きな都市ができました。
狩猟時代には50~100人規模だった集団は
数千〜数万規模にまで拡大し、
人口は爆発的に増加します。
今から約5000年前、
紀元前3000年から紀元前1500年にかけ、
各地では次々と文明が誕生。
人々は現代に繋がる重要な文化を作り出し、
文字や貨幣、宗教、暦、鉄器など
あらゆるものを発明して
社会は瞬く間に発展していきました。
しかし、その本能までは
進化に追いつくことができず、
人は互いを傷つけ争うこととなるのです。
4200年前:帝国の誕生
紀元前2250年頃、
最初期の帝国・アッカド帝国が成立。
まだまだ小さく、影響力は少ないものの、
人類は侵略と征服を続けました。
2500年前:巨大な帝国の出現
紀元前500年頃にはペルシア帝国などの
巨大な帝国が誕生し、
世界各地で繁栄と衰退を繰り返します。
そうした中で、国は莫大な利益を求めて
未開の地への進出をかけた交易や戦争を始めるのです。
600年前:大航海時代
時は流れ、15世紀。
世にいう大航海時代が幕をあけ、
ヨーロッパ人を中心に、我先にと
アフリカやアジア、アメリカ大陸に進出します。
新たな世界に触れたことで
人類社会に大きな変化が現れました。
400年前:科学革命
17世紀、ヨーロッパで起きた科学革命。
世界のあらゆる現象は
神の力によるものとするかつての常識は
大航海時代に突入したことで
宗教の世界観に矛盾が生じ、
未知なる現象の撤退的な研究の末、
科学が飛躍的に発展したのです。
300年前:産業革命
およそ300年前にあたる18世紀後半。
科学の発展による技術革新は
産業革命を引き起こします。
工場や機械が生産性を高め、
生産活動の中心が農業から工業へと変わりました。
製鉄や機械、造船などの産業が発展し、
科学はあらゆる分野に貢献しますが、
しかし同時に、人類はこれが軍事においても
非常に役立つということに気づいてしまうのです。
100年前:世界大戦の勃発
およそ100年前。
20世紀の人類は、
始めて世界規模の戦争を起こします。
第一次世界大戦。
発展した技術を駆使して
次々と生み出される兵器の数々。
戦車に毒ガス、戦闘機。
人類は軍事開発のため
競って科学を研究しました。
戦争は繰り返され、第二次世界大戦では
世界を破滅しうる力を手にした国も現れます。
さらに人類の活動は、地球規模にとどまらず
遠く宇宙にまで進出し、
その覇権を争うようになっていくのです。
現在
時は21世紀。
今日の私たちが生きる現代は
のちの時代にどのような言葉で言い表されるのでしょう。
急速な発展のその先には、
どのような世界が待っているのでしょう。
私たち自身が紡ぐ、人類の物語。
その結末は、繁栄か破滅か。
いつかもつれた過ちが、己の首を締める前に。
私たちは今こうして知って、学ぶことができるのです。
さて、ここから先は未来のお話。
もしも将来、人類が突然、
一斉に消えることがあったとしたら、
地球では一体、何が起きるのでしょう?
人類滅亡後、1億年の間に起きる
地球の出来事については、
こちらの記事をぜひご覧ください。