解明された謎!?バミューダトライアングルの真実!(後編)

行方知れずとなった飛行機や船は100以上。

姿を消した人々は1000人以上。

一度迷い込めば、もう帰っては来られない。

長い間、そう囁かれてきた “魔の三角地帯”バミューダトライアングル

現代の科学と徹底的な調査により、呪われた海域の真の姿が少しずつ明らかになってきました。

こんにちは。えむちゃんです。

今回は、魔の海域の謎を紐解く、バミューダトライアングルの5つの真実と、失踪事件の真相についてご紹介します。

バミューダトライアングルで起きた未解決事件の内容については、前編でご紹介していますので、ぜひ先にチェックしてみてくださいね!

→ 『魔の海域で起きた未解決事件!バミューダトライアングルの真実!(前編)

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バミューダトライアングルの5つ真実

本の真実(ローレンス・クシュの検証)

バミューダトライアングルの伝説を世界中に広めた、一冊の本『謎のバミューダ海域(The Bermuda Triangle)』。

1974年、チャールズ・ベルリッツによって記された事件の数々は、人々に恐怖を与えるとともに、彼らの探究心をくすぶりました。

アリゾナ州立大学図書館司書であったローレンス・クシュも、魔の海域の謎に魅せられた一人。

クシュは、この本に記された事件の数々を徹底的に調べ上げました。

すると、驚きの事実が判明します。

なんと、本に記されていた36の事件のうち、少なくとも23件は捏造されたもの、もしくは脚色されたものであることがわかったのです。

ハリケーンの発生

さらに、近年、バミューダ周辺の海域の気候や海流を調査することで、船や飛行機の失踪の要因になる現象も
明らかになってきました。

一つ目がハリケーンです。

バミューダトライアングル周辺は、非常に大きなハリケーンが多数発生する海域です。

ハリケーンの威力は凄まじく、一度巻き込まれてしまうと、雷や突風、激しい雨が機体を襲い、墜落や転覆の可能性は高まります。

かつてハリケーンによって沈んだ船は、数え切れないほどあったでしょう。

技術が進んだ現代においては、ハリケーンの発生やその進路の予測精度は向上しています。

ところが近年、こんな事件も起きています。

2015年、エルファロ号の沈没事件。

その日はちょうど巨大なハリケーンが発生していました。

船長はハリケーンの予想進路を把握しており、そこから十分な距離を取った航海を計画していたといいます。

ところが、船は推進装置の故障により、立ち往生し、沈没しました。

なぜか、避けていたはずのハリケーンの進路上で・・・

装置の故障の原因や、船長がハリケーンの進路上に船を進めた理由はわかっていません。

ただ、風速60mの暴風と15mにもなる高波が船を襲ったことは間違い無いでしょう。

水上竜巻の発生

バミューダトライアングル内での危険は、ハリケーンだけではありません。

水上竜巻も多数発生しています。

水上竜巻とは、水面や海面上に発生する竜巻のことです。

海面から雲底にまで達するほどの細長い筒状の渦ができることが特徴で、通常は5分〜10分程度で消滅しますが、長いものだと1時間にも渡って移動を続けます。

渦の直径の大きさは、数mのものから100mにもなるものまで様々です。

威力は比較的弱いとされていますが、飛行機や船に直撃すれば、甚大な被害を及ぼします。

バミューダトライアングル周辺の海域では、一年間に最大500以上の水上竜巻が発生すると言われており、フロリダキーズでの報告件数が世界最多となります。

失踪事件の数々には、少なからず、この水上竜巻も関係していると考えられています。

特殊な海流

それでは、失踪した機体がハリケーンや水上竜巻に巻き込まれていたとして、沈没・墜落した機体の残骸はなぜ見つからないのでしょうか

それにはバミューダトライアングル一帯に流れる、ある特殊な海流が影響していると考えられます。

それは、非常に強力な暖流、メキシコ湾流です。

メキシコ湾流は、太平洋の黒潮と並ぶ世界最大の海流とも言われ、北アメリカ大陸東岸に沿って北東へと進み、果ては北極海にまで流れています。

消えた機体の残骸や、行方不明の乗組員たちの痕跡は、この強力な海流によって流された可能性が高いと言えます。

一度この海流に捕まれば、短時間で遥か遠くまで流され、発見の見込みはほぼなくなってしまうのです。

魔の海域の最新状況

現在、ハリケーンの発生や不安定な大気の状態は、以前より正確に予測できるようになりました。

2015年のエルファロ号沈没事故、そして、2017年のMU-2Bの消息不明事故

近年でもこうした事故は稀に報道されますが、それでも2000年代に入ってからは、かつてに比べて事故はほとんど発生していないと言われています。

また、現在のところ、飛行機も通常通り、バミューダトライアングル上空を運航しています。

これは科学技術の発展によるものと言えるでしょう。

私たちは、魔の海域を着実に克服しているのです。

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事件の真相 

<フライト19事件の真相>

それでは、これらのことを踏まえて、バミューダトライアングル最大の謎と言われる“フライト19事件”の真相を解き明かしていきましょう。

「何がなんだかわからない。
白い水の中に突っ込んだみたいだ・・・
我々は完全に迷ってしまった!」

この通信を最後に、5機の軍用機は姿を消したと言われています。

しかし、調査の結果、この発言はベルリッツ氏の著書『謎のバミューダ海域(The Bermuda Triangle)』の中で脚色されたものであり、実際の軍の通信履歴にはなかったことが判明しました。

では、魔の三角地帯で5機の軍用機が姿を消した実際の原因は何でしょう?

ハリケーンや水上竜巻は影響していたのでしょうか?

事件当日の天候については、安定していたとの記録が残されており、天候不良が直接の原因ではないと考えられています。

5機の軍用機を率いたテイラー隊長は、消息を絶つ前、無線で「針路を把握するための二つのコンパスが壊れてしまった」と発言していました。

しかし、通常、この両方のコンパスが同時に故障する可能性は極めて低く、また、コンパスの不良を報告したのはテイラー隊長のみで、他の4機の飛行機からはそのような報告はありませんでした。

これらのことから、考えられる可能性は、テイラー隊長がなんらかの理由で針路を見失うほどの意識障害に陥ってしまったということです。

重大な航空機事故の原因のうち、およそ26%を占めるのが、空間識失調です。

空間識失調とは、操縦者が平衡感覚を失い、自分や操縦している機体の位置、方向、速度などがわからなくなってしまう症状のことです。

これはたとえベテランのパイロットであっても、空間識失調に陥る可能性があります。

また、空間識失調に陥った場合、これまでの経験則に則った自分の感覚と、コンパスの指し示す方向のどちらが正しいのかがわからなくなり、墜落の恐怖や動揺からパニックになります。

テイラー隊長も同様に、飛行中に空間識失調に陥り、自分たちの位置を見失ってしまったというのが、現在の有力な説です。

フライト19事件の通信履歴には、針路を見失ったという報告の後、このような記録が残されています。

午後5時24分

フライト19が方向を見失って、約1時間45分後。
バハマ上空にいる現状を他の隊員たちがテイラー隊長に必死に説明。

西へ進路を変更。

しかし、その40分後、隊長は再び東へ針路を変更。

午後6時6分

燃料が切れるまで東へ向かって飛行を続けることを決め、それを最後に消息が途絶えた。

バミューダトライアングルにまつわる数々の謎。

消えた痕跡を発見することができれば、広大な海域に隠される全ての真相の解明に繋がることでしょう。

このように、海が未だ多くの謎で満ちているように、空や大地、そして地下深くにも、未知なる謎は数多く眠っているのです。

現代に生きる私たちもまだ知らない、“地底世界”の存在もその一つ。

世界各地の伝承に伝わる、”地底世界”という共通の概念。

そして、実際の記録に残された、奇妙な世界へと迷い込んだ人々の体験談。

そのお話は、こちらの記事でご紹介していますので、気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!

→ 『【前編】地底世界は存在するか!?世界中の神話に共通する地下都市の謎!

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