人類滅亡後、50億年間で地球に起こる驚きの出来事!
想像してみてください。
今、この瞬間、突然人類が滅亡し、
地球から姿を消したとしたら
世界は一体どうなるのか。
生物たちのユートピア?
美しい自然、新たな生命体?
いいえ。
それは最初の数億年のうちだけ。
なぜなら、この地球は
やがて滅びゆく運命にあると考えられているからです。
こんにちは。えむちゃんです。
今回は、人類滅亡後、50億年にわたり
地球に起こるであろう出来事をご紹介します。
人類滅亡の直後から1億年の間に
世界で何が起きるのかについては、
こちらの記事でご紹介しています。
併せて見ていただくことで、
内容理解が深まりますので
ぜひ先にチェックしてみてくださいね!
2億5千万年後 (超大陸の誕生)
物語の舞台は、人類滅亡後、
2億5千万年の月日が経った地球。
人類の痕跡が跡形もなく消え去った大地には、
一つの超大陸が誕生すると考えられています。
パンゲア・ウルティマ大陸。
「最後のパンゲア」を意味するその名は、
過去に存在した超大陸、パンゲア大陸に倣って名付けられました。
現在の地球を構成する6つの大陸は、
ここ数千万年の間、互いの距離を保ちながら
存在し続けてきました。
しかし、大陸プレートと
地球内部のマントル対流の関係から、
遥か先の未来には、一つにまとまってゆくのです。
予想されるシナリオは様々ですが、
一つ仮説を取り上げると、
人類滅亡から2億5千万年後、
現在のアメリカ大陸の東海岸部分が沈み込むことで
やがて広大な大西洋が閉じられ、
南北アメリカ大陸がユーラシア大陸とアフリカ大陸に合体。
その後、さらに約1億5千万年かけて
巨大な超大陸が誕生すると言われています。
超大陸の中央は砂漠ですが、
周囲には依然として多くの緑が広がっていることでしょう。
悠久の時、2億5千万年。
これはちょうど恐竜が誕生してから
現代に至るまでの時間に相当します。
その間に地球では
いくつもの時代が始まっては終わりを迎え、
生態系も大きく変化してきました。
であれば、遥か未来の超大陸には、
今の私たちには想像もできない
不思議な生き物たちが文明を築いているかもしれません。
2億5千万年後の地球を予想するというのは、
言うなれば、かつて地球に生きた恐竜たちが
人類の誕生を予想するようなもの。
とても難しいことなのです。
6億年後(森林の消滅)
超大陸の発生から、さらに時を進めましょう。
人類滅亡から、6億年後。
この頃には、森林のほとんどが失われています。
緑が生い茂っていそうなものですが、なぜでしょう。
その理由は太陽にあります。
太陽は、1億1000万年につき1%の割合で
光度、すなわち明るさが増しています。
6億年後の太陽の光度は
現在に比べ 約6%も増加。
たった数%の変化ですが、
地球に与える影響は非常に大きく、
太陽から受ける熱が増加することで、
地球の気温は上昇します。
すると、地球の表層、
地殻の大部分を占めるケイ酸塩が風化し、
大気中の二酸化炭素を吸収。
地球の植物のほとんどは
遅くとも6億年の間に光合成ができなくなり、
森林はほぼ壊滅してしまうのです。
10億年後(地上の生命の絶滅)
人類滅亡から、10億年後。
乾燥や高温に強く、光合成代謝の効率的な
サボテンなどの植物も、光合成ができなくなります。
酸素濃度のさらなる低下により、
オゾン層は崩壊。
砂漠の広がる大陸には、
致命的な量の紫外線が降り注ぎます。
地上に生きる生物たちはみな
絶滅していることでしょう。
残された活路は、海。
今からおよそ4億年前に
海から陸へと上がった生命は、
ここで再び海へと戻ることとなるのです。
しかし、海が安全かと言えば、
実はそうでもありません。
なぜなら、10億年後の海は、
現時点での海の約27%が
地下深く、地球内部のマントルに飲み込まれているからです。
11億年後(海洋の消滅)
人類滅亡から、11億年後。
わずかに残っていた植物も枯れ果て、
すべての緑が消滅。
太陽の光度は12%も増加し、
海水の蒸発が急速に進行します。
蒸発した水は
水蒸気として成層圏に留まりますが、
太陽の紫外線の影響で、水素が宇宙へと流失。
その結果、地球の海は
なくなってしまうと考えられています。
青く美しい地球はかつての姿。
この頃には、砂漠の惑星に成り果てています。
とはいえ、地殻とマントルには依然として
現在の海の数倍という量の水が存在しており、
それが地表に流れ出るため、極地的に水が残ります。
その僅かな水辺に、微生物や多細胞生物が
生き残るのです。
28億年後(生命の絶滅)
人類滅亡から、28億年後。
太陽の活動は活発化し、
より一層、過酷を極める地球。
結果、原核生物のほとんどは
生きることができなくなります。
高緯度あるいは高高度の場所に残る池の中や、
氷の残された洞窟内。
こうした極地だけが
彼らに残された貴重な環境です。
しかし、地球の気温はこの先も増す一方。
いずれはどの場所も摂氏約140度にまで達し、
地球に存在する一切の生命は
死に絶えてしまいます。
40億年後(銀河の衝突)
人類滅亡から、40億年後。
寿命を迎え、死にゆく太陽は
金星の軌道上に達するほど膨張し、
その光度は現在より40%以上も増加します。
熱せられた地球の地表は、
摂氏1330度にまで上昇。
あまりの高温に、地表は溶け出します。
宇宙では、地球の属する天の川銀河と
アンドロメダ銀河が大衝突を起こし、
すべては混沌に呑まれます。
地球の空には、
全く新しい星空が広がっていることでしょう。
星々の軌道は狂わされ、
一部は破壊されて星屑となり、
そうしていつか一つに融合した銀河には
新たな星が生まれるのです。
50億年後(地球の滅亡)
人類滅亡から、50億年後。
かつて、たくさんの生物たちが繁栄した地球は、ついに滅亡します。
地球は、巨大化した太陽に飲み込まれる、
或いは地表のほとんどが蒸発して、死の星となるのです。
遠い遠い、地球の未来のお話。
いつか滅びゆく、私たちの星。
今この時代に、この世に生まれ落ちたこと。
あなたとこうして同じ場所にいること。
何気ない日々の景色は、まるで奇跡のようです。
しかしながら宇宙には、地球や太陽のほかにも
たくさんの星々が無数に存在します。
想像してみてください。
地球の属する天の川銀河という星の集団の中には、
太陽のような恒星が数千億と存在します。
そんな途方もなく巨大な銀河が、
宇宙には一体いくつあると思いますか?
答えは、2兆個。
現時点で観測可能な
ごく一部の範囲に限った数字です。
これほどに宇宙が広いのなら、
どこかで運命がつながって
遠い未来、私たちは他の星に生きているかもしれません。
天の川銀河を遥かに凌ぐ、
宇宙最大級の銀河の数々については
こちらの記事でご紹介していますので、
気になる方はぜひチェックしてみてくださいね!