世界を一変させた!?神が作りし伝説の古代兵器6選!

それは、神々の愛した神器。

それは、世界を終末へと導く兵器。

それは、地上に災厄をもたらす天の怒り。

各地の神話に伝わる、
古代の秘密兵器の数々。

形あるもの、形なきもの
様々に描かれたそれらは、
かつての世界にどのような影響を及ぼしたのでしょう。

こんにちは。えむちゃんです。

今回は、神々の意志の具現化・
世界を滅ぼす伝説上の古代兵器6選
をご紹介します。

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ヴィマナ / インド神話

ヒンドゥー教やサンスクリット語の
叙事詩に登場する空飛ぶ古代兵器、
ヴィマナ

その姿は文献により異なりますが、
神々の宮殿や戦車、船、或いは
棺などといった形で描かれています。

紀元前1000年〜紀元前500年頃。

古代インドで成立した
バラモン教とヒンドゥー教の聖典
ヴェーダ』によると、

ヴィマナの原型は空飛ぶ戦車であり、
軍神インドラや太陽神、その他の神々を乗せ、天を駆けたといいます。

また、叙事詩『ラーマーヤナ』には
プシュパカ・ヴィマナ”という名で
空飛ぶ戦車が登場します。

プシュパカ・ヴィマナは
もともと世界の創造主である
ブラフマー(梵天)
財宝の神・クラーベに授けたものでした。

山ほどに大きなその車体には、
太陽のように輝く黄金や
宝石が散りばめられ、
内部には美しく装飾された
たくさんの部屋も備わり、
その様子から「空飛ぶ宮殿」とも呼ばれました。

破壊することは誰にも叶わず、
神の望むままに、どこへでも自由に進むことができるプシュパカ・ヴィマナ。

天界における最高の乗り物”と評され、
一度車体を動かせば、
白鳥の如く舞い上がり、
悠々と空を飛んだとされています。

ちなみに、伝統的なヒンドゥー教や
ジャイナ教の寺院も“ヴィマナ”と呼ばれ、
それらは神々が天地を行き来する際に
空飛ぶ戦車として用いられると信じられています。

天の火 / ソドムとゴモラ 聖書

旧約聖書に描かれた
古代都市ソドムとゴモラを
焼き尽くしたと伝わる、“天の火”。

物語にはこのように記されています。

死海の周辺には、
ソドムゴモラと呼ばれる
繁栄した大きな都市がありました。

しかし、いつしかそこには悪徳が蔓延り、
ついには神の怒りに触れてしまいます。

神ヤハウェは、
イスラエルの民の始祖アブラハムに

二つの街に降り立ち、
彼らの罪についてを確かめる

と告げました。

アブラハムは、悪い者と一緒に
正しい者まで滅ぼされるのは
あまりにも可哀想であるとし、

もし正しい者が10人いたならば
街を滅ぼさないでほしいと願い、
神はこれを了承しました。

さて、神が使わせた二人の使者が
ソドムの街の入口に着くと、
ちょうどそこに、アブラハムの甥・ロトが座っていました。

ロトは二人の正体を知りませんでしたが、
彼らを見るや、すぐに家に迎え入れ
もてなしました。

ところが、ソドムの町中の男たちは
二人をなぶりものにしようと
家の周りを取り囲み、大声で騒ぎ始めたのです。

善良なロトは二人の客人を守るため、
必死に抵抗しましたが、
男たちはロトに飛びかかり、戸を壊そうとし始めました。

その瞬間、二人の客人はロトを掴んで
さっと家の中に引き入れ、
暴れる男たちの目を一時的に見えなくしました。

そして密かに、自分たちが
神の使いであることを打ち明け、
今から神がこの街を滅ぼすため
家族とともに逃げるようにと、促しました。

ロトは言われた通り、
小さな村に避難すると、途端に、
天から燃え盛る硫黄の火が降り注ぎ、
ソドムとゴモラの街に住む人間は
一人残らず滅されたといいます。

近年の研究では、
隕石の爆発によるものとも言われる、
神々の投じた、天の火

映画「天空の城ラピュタ」では
破壊光線を発する古代兵器として
その名が登場しています。

ナグルファル / 北欧神話

北欧神話に登場する巨大な船・ナグルファル

世界の終末に迎える最終戦争・
ラグナロクの際、
神々に対抗する巨人や死者の軍勢が使用する戦艦です。

ナグルファルは
悪神ロキの三人の子供の一人、
半身が青く腐敗した死の女神・ヘル
死者の爪を集めて作り上げます。

そして、その船の完成こそ
ラグナロクの前兆となることが
運命に定められています。

北欧神話を伝え残した文献『エッダ』の
第一部『ギュルヴィたぶらかし』によれば、

終末のその日、
世界蛇ヨルムンガンドが

巨体をうねらせ海を進み、

その高潮の中に
霧の巨人や怪物たちを乗せた

戦艦ナグルファルが浮かび、

巨人フリュムがその舵を取って
神々の国アースガルズに攻め入る

とされています。

スキーズブラズニル / 北欧神話

対して、戦場に赴く神々を乗せるのは
魔法の船・スキーズブラズニルです。

鍛治に長ける小人族が作り出した
その船は、武装した全ての神々を
乗せられるほど大きく、
それでいて、折り畳めば袋に入るほど
小さくなるという、天界最高の神器です。

『ギュルヴィたぶらかし』には、
最も優れた技術で作られた
この世で一番立派な船
と評されています。

また、『エッダ』の第二部
『詩語法』によれば、

スキーズブラズニルは
小人族の兄弟シンドリとブロックの二人が作成したものであり、

豊穣の神フレイが乗りこなす
黄金の猪グリンブルスティ

雷神トールの使用する
敵を必ず打ち倒す鎚ミョルニルとあわせ
同時に作られた

と記されています。

神器スキーズブラズニルは、
その帆を張れば、どこからともなく
順風が吹きこみ、
神々を乗せてどこまでも進んでいくのです。

ヘリオスの戦車 / ギリシャ神話

ギリシャ神話の太陽神
ヘリオスが持つのは、太陽の戦車

黄金の車体を四頭の馬が引き、
太陽神ヘリオスを乗せて
東の空から西の果ての海へと天を駆ける。

ギリシャ神話において、
日の出から日没へと太陽が空を巡るのは
このためであるとされています。

太陽の戦車は、かつて地上に
大災害をもたらしたことがありました。

ある時、
太陽神ヘリオスの息子・パエトン
自分が偉大な神の息子であることを証明してみせようと、

一日だけでいいので、
太陽の戦車を操らせてほしい

と、父に強くせがみました。

ヘリオスは危険だと止めましたが、
最後には仕方なく許してやりました。

喜ぶパエトンが意気揚々と
戦車に一人乗り込むと、
四頭の馬はたちまち空へと駆け上がり、
かと思えば、今度は地上に急降下して
激しく暴走を始めました。

地上は太陽の熱に焼き払われ、
世界中の川は干上がり、
あちこちに大変な火災が起きて
広大な北アフリカは砂漠と化しました。

この惨劇を目にした豊穣の神ケレスは
最高神ゼウスに助けを求めました。

ゼウスがやむなく放った雷に
パエトンは撃ち落とされ、
太陽の戦車の暴走は止められたのでした。

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パンドラの箱 / ギリシャ神話

最高神ゼウスによって手渡された
あらゆる邪悪を閉じ込める、
パンドラの箱

それは、人類に災厄をもたらす
禁断の呪いの箱でした。

その昔、巨人の神・プロメテウスは、
ゼウスの命により粘土から生き物の形を作り出しました。

ゼウスはそこに命を吹きこみ、
人間を作り出すと、プロメテウスに
人間に知恵を授けるよう言い、
ただし、火は神々のものであるから
人間には与えるなと言いました。

しかし、人間を愛するプロメテウスは
寒さや暗闇に震える人々が可哀想でならず
罰を受けることを承知の上で
天界から火を盗み、与えたのでした。

怒るゼウスは、
プロメテウスに酷い罰を与え、
さらに人類に災いをもたらすため、
鍛治の神ヘパイストスに
この世で最も美しい人類最初の女性・
パンドラを作らせると、
プロメテウスの弟・エピメテウスの所へ
送りつけました。

ゼウスからの贈り物を
受け取ってはならない

兄・プロメテウスから
忠告を受けていたにも関わらず、
エピメテウスは、パンドラの
あまりの美しさに、自分の妻に
迎え入れてしまいます。

パンドラは、神々から様々なものを
与えられていました。

美の女神アフロディテからは、美しさを。

知恵の女神アテナからは、知恵を。

音楽の神アポロンからは、美しい歌声を。

そして、最高神ゼウスからは、好奇心を。

くわえてゼウスはもう一つ、
決して開けてはならない一つの箱を
パンドラに与えるのです。

エピメテウスの家に来て
しばらく経ったパンドラは
ある日ふと、箱の中身が気になって、
ついには好奇心に負け、こっそり開けてしまいます。

その瞬間、
箱の中に詰まっていた苦しみ憎しみ
疫病などのあらゆる悪が飛び出して、
たちまち人間の世界へと広がりました。

驚いたパンドラが慌てて箱を閉めた時、
箱の中には唯一、希望だけが残ったのでした。

物語の結末についての解釈は様々あり、

この世界は様々な災厄に溢れているが、
最後に希望が手元に残ったことで
人間は絶望せずに生きていくことができる

という捉え方や、

実は希望こそが
人間の苦しみを長引かせるという点で
あらゆる悪の中で最悪なものである

という見方もあります。

古の世界に大きな影響をもたらした
神々の古代兵器の数々。

今回ご紹介したものは
争いの場で使用されるものや
戒めの意味を持つものなど、
破滅に関連するものばかりですが、

神々がもたらすのは、
もちろんそれだけではありません。

守るべきものを守り、
救い導く神の手。

地上の悪徳を一掃し、
ありとあらゆる生き物を後世へと繋いだ
ノアの方舟の伝説も、その一つ。

ところで、ノアの方舟伝説が
歴史上の史実である可能性があることを
あなたはご存知ですか?

聖書が書かれるよりもはるか昔の
古代遺跡から発見された洪水の伝説、
各地に残る洪水や方舟の痕跡。

方舟伝説の真相に迫ったお話は、
こちらの記事にご紹介していますので
気になる方は、ぜひチェックしてみてくださいね!

【前編】洪水伝説は事実だった!?ノアの方舟伝説の真相!

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